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日本ヒューマンケア科学学会概要

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設立趣旨

近年の社会の変動は著しいものがあり、そこに居住する人々の生活は大きな影響を受けています。IT の発展により情報は多くなり、生活に関する物資は豊富になり、人々の生活は豊かになったと考えられる一方、人々の生活は孤立化が進み、環境問題は深刻さを増してくるなど、課題も多数表出していることに気づかされます。その中にあって、人々が相互に理解しあいよいコミュニケ ーションをもって助け合いながら、健康に生活できるための科学が重要になってきます。

ヒューマンケアはこれまで、医学、看護学、理学療法学、福祉学、栄養学、心理学など、それぞれ独立して研究がすすめられてきたところですが、これからは街づくり、産業や IT 分野など、多くの分野の参加も得て「ヒューマンケア」としての統合を図っていく必要があります。私たちはヒューマンケアの理念を追求するためには、広く研究者・教育者・実践者・消費者が集い、 交流し、学問としての構築を図ることが重要であると考えるにいたりました。そこでこのことに気づいた研究者たちが中心となり、提案し、これを広めて学会として発足したいと考えた次第です。本学会はこの大きな課題に対応するために、関係する多くの分野の研究者、教育者、実践者、消費者が参加していけるよう運営していきたいと考えております。